自由に広がるひび模様

HIBIの独特な模様は本物のひび割れ。貫入という昔ながらの技法を応用し、より白と黒のコントラストを強めることで現代的な雰囲気に仕上げた作品です。ひとつとして同じものがないコレクションであり、ひびの模様は窯の温度や外気の湿度、釉薬のわずかな厚みなどによって少しずつ線の入り方が変わります。気候に恵まれた地域であるからこそ生まれる豊かな表情をお楽しみください。

The unique patterns of HIBI are real cracks. By applying the traditional technique of penetration, the contrast between black and white is enhanced to create a more contemporary atmosphere. No two pieces in the collection are the same, and the pattern of the cracks varies slightly depending on the temperature of the kiln, the humidity of the outside air, and the slight thickness of the glaze. We hope you will enjoy the rich expressions created by the region's favorable climate.

貫入は本来陶芸作家が扱うやや難しい技術です。1950年代に銀峯陶器の創業者である熊本捨松が技術を確立し、後世へその作り方を遺したことでHIBIは生まれました。繊細なひび割れを墨で染め上げるその技法を採用した器や土鍋の商品ラインナップは”ひび焼き”と名付けられ、そして開発から70年ほど経つ現在においても墨貫入という名前で土鍋が製造を続けられています。

HIBIという名前は創業者がひび焼きと名付けたその和陶器から着想し、洋食のシーンにも馴染むようにと願いを込めてローマ字に書き起こしたことが由来です。和陶器の世界で昔から馴染みのある技法が、モダンな世界観で現代の食卓に溶け込むことにこの作品の深みがあると考えています。